「強くなる、技術を磨く事だけではなく、大切なことは『心』です。誰かを支え助ける心、思いやる心、自らに打ち克つ心、その全ての意味合いを含んでいるのが、空手『道』である。同じこの日本で、苦しむ多くの人達がいる今こそ、原点に立ち戻りましょう!」

国際玄制流空手道連盟 武徳会、土佐樹誉彦氏の熱いメッセージで幕を開けた「東日本大震災復興チャリティ合同練習会」。会場には、保善高校の生徒 をはじめ、小学生から高校生まで26団体、延べ301名の子供達、そしてナショナルチームOBを始め、土佐氏の声に賛同するそうそうたるメンバーが集結した。その中には、被災した仙台にある東北工業大学高校の生徒達の姿も……。

「私達は震災により、当たり前であった物の全てを失いました。皆さんも今、目の前にある物を当たり前などとは思わず、全てに感謝して日々を過ごして下さい!」

今なお不自由さが残る被災地からの生の声は、改めて未曾有の災害を現実の物と感じさせた。

「東日本大震災復興チャリティ合同練習会」の内容
  • ■練習試合
    小学生低学年から高校生までが9つのコートに別れ試合を重ねていく。試合を終えた子供達にはナショナルチームOBや有志からも細かなアドバイス。午後からの団体戦は、道場の仲間や、状況によっては別の道場同士でチームを組み、いつもとは違う「仲間」を体感することが出来た。
  • ■セミナー
    別会場では、日本武道学会・空手道専門部会、谷木龍男先生による「エコグラムでわかる自分の性格子供の性格」。同・井上佳織先生に よる「ジュニアアスリートのためのコンディショニングトレーニング」と題した、指導者や保護者向けのセミナーも行われた。
  • ■広がる活動
    会場に設置された子供達の思いが込められた手作りの募金箱(作製:皆思道場) には、会場に集った多くの人達から、また子供達自らのお財布から寄付する姿も見る事が出来た。
  • ■これから
    一時的な活動ではなく、長いスパンで考えていきたい。まだまだこれが第一歩。空手道の真髄である「誰かを支え、思いやる心」をもっともっと広げ、これから更に大きな力となって進化していく。

今回の収益 350,700円
(専用口座へ入金。詳細は専用ブログに掲載)

【参加道場・高校】
玄制流武徳会、拳心会、松乃派剛征館、取手二中、拳志会、土岐道場、帝心館、東亜連盟北朝霞支部、東亜連盟長崎道場、KICK、皆思道場、 日本空手協会府中支部、日本空手協会・加藤塾、日本空手協会・戸田空手教室、白亜会、白水修養会、明光館、拳勝館、誠空館、真武館、東北工業大学高校、保善高校、埼玉栄、花咲徳栄、秀明八千代、 千葉経済高校
【ご協力・有志】
保善高等学校:奈佐有記、前田博史、空手道部保護者会 
日本武道学界・空手道専門部会:谷木龍男、井下佳織
三森甲宇(ドクター)、喜納真由美(受付・集計)、チャイルドスター・高橋一彦(写真)
馬場秀和、島崎貴子、太田憲宏、稲田保久、細貝武司、亀山 歩、関根寛和、川上剛史、廣田晃一

※趣旨に賛同して下さる全国の空手家・協力者を求めています!!

Say Oss! 専用ブログ:「Save Japan through KarateDo」

専用口座( 郵便局):Save Japan byKarateDo 00130-0-496737

次回は2011年7月10日(日曜日)に、東京都練馬区・谷原総合体育館にて合同練習会を開催予定。

−JKFan2011年7月号 特集記事より転載−